2013 F1 日本GP FP3、予選、決勝
土曜フリー走行は、昨日までのフリー走行でほぼ確定したセットのチェックの為に走ります。
なので、走行時間は1時間(FP1、FP2は1.5時間だよ)しかありません。
順調にセットアップが進んだトップチームとドライバーはのんびりしてます。
FP1,2でクラッシュした下位チームは十分な走行が出来なかったので、このFP3でセット出ししています。
ピットの中はドタバタなので解り易いです。
特にデグナーでクラッシュしたマルシャのビアンキはモノコックに異常があり、徹夜で交換してたのでピットは人一倍慌ただしかったです。
そして、14:00から予選です。
F1の予選方式はノックアウト制です。
まず、Q1では出場台数22台中上位16台がQ2へ進出できます。
時間は15分しかなく、全車走行するのでクリアラップがなかなか取れません。
いつまでもアタック出来ずにダラダラと走行するのは走行妨害になりペナルティを課せられます。
しかも、タイヤの一番美味しい所はそんなに長くは続きません。
プライムですと2~3周で温めてアタック2ラップ、オプションですと1~2周で温めてせいぜいアタック1~2ラップがいいとこです。
どのタイミングで走りだすかはチーム側からの無線指示に従います。
たまに変なタイミングで走行開始してアウトラップ中のマシンにラインをふさがれてしまったり、自分より遅いラップのマシンの後ろでアタック開始させらりたりしています。
この辺りは、チームの組織力にかかってきますね。
またQ1では通常、トップチームはどちらのタイヤを履いても予選上位を狙えますのでプライムでアタックしますが、上位16台に入れない遅いチームは少しでも上を狙うためオプションでアタックしてきます。
そうなるとサーキットにもよりますが、プライムとオプションのタイム差は1周あたり約0.3~0.8ぐらいありますので、中位チームは下位チームにノックアウトされるかもしれません。
ノックアウトされる可能性のチームはうかうかしてられませんね。
あわててアタックしに行く時があります。(残り時間2分くらいに)
Q2,Q3と息つく暇もないまま、せわしい予選が続きます。
以下、結果です。
日本グランプリレース
2013 FIA F1世界選手権シリーズ第15戦
Formula1 公式予選結果表
Pos. No. Driver Entrant Q1 Q2 Q3
1 M.Webber Infinti Red Bull Racing 1’30.915
2 S.Vettel Infinti Red Bull Racing 1’31.089
3 L.Hamilton Mercedes AMG PETRONAS F1 Team 1’31.253
4 R.Grosjean Lotus F1 Team 1’31.365
5 F.Massa Scuderia Ferrari 1’31.378
6 N.Rosberg Mercedes AMG PETRONAS F1 Team 1’31.397
7 N.Hulkenberg Sauber F1 Team 1’31.644
8 F.Alonso Scuderia Ferrari 1’31.665
9 K.Raikkonen Lotus F1 Team 1’31.684
10 J.Button Vodafone McLaren Mercedes 1’31.827
今回、F.マッサはガンバリましたね。(フェラーリ最後ですから)
ザウバーもQ3進出で7番グリッド獲得!初かな?
その後はGPスクエアでF1エンジン始動をやってました。
こんな光景は連日見てます。
こんな所からドライバーが出てくるとは思いませんが。。。
夜はトークショウを見て(鈴木亜久里さんと伊沢拓也選手です。)
中嶋一貴選手と大祐選手
そして、レジェンドF1のナイトランです。
残念ながら大祐選手の乗るロータスがトラブルで走れず、一貴選手のティレルのみの走行でした。
翌日、決勝日です。
メインゲート近くのドライバー等身大フォトスポットです~
レーシングシアター前にF1ピレリータイヤとザウバーの風洞実験用1/3モデルがあります。
これって可夢偉選手が去年3位入賞した時にザウバーさんからもらったでは?
午前中に開催された前座レース、S-FJ。
午後に開催された、ポルシェカップ。
その後はレジェンドF1のデモ走行。昨夜走れなかった大祐選手のロータスはバッチリデモランできましたね。
決勝の時刻がせまってきました。スタート進行開始です。
チームスタッフ達がタイヤや道具を持って待機してます。
ゲートオープンと共にコースに入ります。
各チームスタッフはそれぞれのグリッドに着いてマシンの到着を待ちます。
ピットレーンシグナルが未だレッドなのでマシンはまだピットにいます。
こちらは、フェラーリ元F1ドライバーのN.ラウダ氏とセーフティーカードライバーのB.マイランダー。
さあ、ピットレーンシグナルがブルーに変わり、各マシンがコースインを開始。
ピットレーンを出たところで止まってスタートシステムのチェックをしたり、ガソリンの量を減らす為に何周も廻ったり(ただし、ホームストレートは通過出来ないのでピットレーンを制限速度で通りぬけます。)、ニュータイヤの皮むき?をしたりしています。
ピットレーンシグナルがレッドになるまで、何周でも出来ます。
最終チェックが終了したら、自分のグリッドにマシンをつけます。
スタート10分前までは未だ時間があるので、ドライバーはマシンから降りてエンジニアと話しをしたり、ピットに戻ってトイレに行ったり?してます。
その間にスタート時に履くタイヤ(予選11位以下はウォーマーが巻いてあるのでプライムかオプションか解りません!)に交換して待ちます。
スタートが近づいてきました。ドライバーは装備品を身につけ、マシンに乗り込みます。
エンジンスタート、シグナルブルーでフォーメーションラップ開始。
各車、セーフティーカーに続いて発進、前後のタイヤを温めながら、ブレーキ温度も上げていきます。
1周してセーフティーカーがピットレーンに入る、各マシンがそれぞれのグリッドに着く、全車グリッド着完了、後方でブルーフラッグが振られる、
レッドシグナル点灯!
エキゾーストノートがいっきに高まる!
数秒後、ブラックアウト!
全車一斉にスタート!
ホールショットは4番手から抜群スタートを決めたロータス R.グロージャン!
出遅れた2番手のS.ベッテルとポールのM.ウェバーにL.ハミルトンが挟まれ、ルイスの右リアタイヤがベッテルのフロント翼端盤に切られ、ピットでタイヤ交換したがサスペンショントラブルで7周でリタイア。
1周目グロージャン、ウェバー、ベッテル、ロズベルグ、マッサと続きます。
レースは不可解なウェバーの3ピット作戦に対し同じチームのベッテルが2ピット作戦で優勝!ほぼタイトルは手中に。
2位 M.ウェバー F1での鈴鹿は最後なので勝って欲しかった~。
3位 R.グロージャン 壊し屋の汚名返上ですね!
こんな資料があるので、興味がある方はどうぞ。
チェッカー後は、グロージャンとロズベルグはウィニングランが出来ないくらいガソリンが無かったのでここでマシンを止めます。
レース後の車検でガソリンの検査の為、1リットル以上は残さないといけないので。(以前、これでルイスがペナルティをくらいましたね。)
決勝中の画像は、夢中で見てたので残念ながらありません。
リザルトです。
今のエンジン規定は今年が最後です。
来年からは大きく変わりますので、この機会を逃さず観戦できてよかったと思います。
再来年からは、HONDAが戻ってきます。あの黄金時代を築いたマクラーレンとタッグを組みます。
最後は恒例の西コースウォークでみなさんF1の”タイヤかす”を拾っています。(ゴミ拾ってどうすんの?)
また来年、お仕事ガンバッテ鈴鹿F1を見に行きます!