今年も東北へ⑤
飯坂方面から県道70(磐梯吾妻スカイライン)に入ってすぐの所に奥羽三高湯のひとつ高湯温泉があります。
高湯温泉には以前、別の旅館に宿泊したことがあり、実にいいお湯だったことが印象に残っていました。
私たちは全国にあるより多くの温泉地を廻りたい為、なるべくリピートは避けていましたが福島在住の友人に勧められ再びこの地を訪れることになりました。
今回紹介されたのは、高湯温泉”安達屋”さんです。
こちらの温泉は、約400年前に”安達屋”創業者がお告げによって掘り当てたと言ういわれがあるそうな。
友人曰く、”福島の人達はここのお風呂にしか行かないよ。”と。
何故そうなのか?自分たちでその訳を見付けるべく向かった訳です。
ロビーに入るとノスタルジックな雰囲気が家具や調度品等、空間全体に漂っています。
すべての無粋な空間には、花や民族工芸品、カップ&ソーサー等が飾りつけてあり、ラウンジには大きな囲炉裏も。
振り返ると、そこにはフリードリンクサービスが常時利用可能な状態で設置されていました。
やや暗めの照明で心が落ち着きます。
チェックイン後、部屋に案内して頂き、食事時間の打ち合わせを済ませたら早速、浴衣に着替えて温泉に行きます。
白濁のお湯で、湯の花が大量にあります。
源泉温度が少し高いのですが、加水などをせず、”湯樋”通す過程で温度調節しているようです。
季節や天候のよって若干温度がかわるのはしかたがないことでしょうか。
しかし、せっかくの温泉をコントロール(水を混ぜたり、ボイラーで沸かしたり、塩素入れたり等)するのは如何なものか?
ここ高湯温泉は”自家自噴源泉完全放流型掛け流し方式[加水加温無し]”を謳っているように、すべての宿、共同浴場で地形の高低差を利用して引湯してます。
ですから、源泉から遠い所にあるお風呂は、冬の間は営業できないところがあるようです。
だから”源泉湯宿認定証”が受けられるんですね!
内湯、大露天風呂ともに、いいお風呂でした~。
その後、外の風に当たりに行こうと出ていき、向かいの共同浴場の土手を覘くと、
こんな光景が見れました。
どうやら源泉の一つのようです。
源泉から出たお湯を分湯箱で湯量を調整したり、湯樋で蓋を開け閉めして温度を調整したりしているのがわかります。
この施設に近づいて見たかったのですが、入り口には鍵がかかっており、下りて行くことが出来ませんでした。
でも、ここの組合に頼めばそばに行って説明を受けれるらしいです。
さて、夕食の時間が近づいてきたので食事処へ向かいます。
各部屋ごとに囲炉裏付きのテーブルに案内され、本日のお品書きの説明がありました。
なんだかいろいろあるようで、次の料理が出てくるまで丁度良い焼き上がりの囲炉裏料理を頂きます。
地元の季節食材をふんだんに使った料理が実に好ましいですね。
しかも、おいしい。味付けが私にピッタリ
ワインを頂きながらゆっくりと食事をはじめたんですが、次から次えと運ばれてくる料理にこちらは完全にラップされ、テーブルの上は大衆浴場のイモ洗い状態になってしまいました。
お腹がフルに近づき、さらにペースを落としながらもなんとか完食。。。
すでにまわりの宿泊客の人達は部屋に戻ってしまったようです。
部屋に戻った私たちはお酒のせいか、速攻で爆睡モードに入ってしまいましたが、夜中に起きた私だけ再び温泉に浸かり、また布団に入り、翌朝も早朝に温泉に浸かり、朝食を頂きました。
私達は評論家ではないですが、自分たちの目線で眺め、それが自分たちにとって居心地の良いものかどうかを見極めています。
よって、”安達屋”さんは機会があれば是非もう一度寄らせてもらいたい宿という評価になりました。
8時を過ぎそうなので出発の準備を整えて、お宿の人達に見送られながら最終目的地”浄土平”を目指します。
スカイラインのワインディングを楽しみながら、
程なく、到着!”一切経山”から煙が上がっています。
ここは、何度も来ていますが景色のいいところですね。
レストハウスでお土産を買って、R115で猪苗代磐梯高原ICへ
途中、磐梯山を横目で見ながら、
福島に別れを告げ、12時にゲートをくぐり、帰路につきます。
高速道路は極めて快調に走ることが出来、給油の為に米山SA、小休憩に小黒川PAの2ストップで帰宅できました。
ところで、東北スタンプラリーですが、どうやらステッカーは貰えそうもないです。
期限があるそうで、2015年1月15日までですが、あの広い東北エリアをあと1年4か月で廻るのは不可能と判断しました。
でも、いつか制覇したいので次のチャンスをうかがうことに。
東北ツーリングは、私達の所からですとかなり遠方なのですが、見どころが沢山あり、ワインディングも楽しいし、食べ物もおいしいし、それに何と言っても東北の人達は温かい!
また、行きます!東北へ!
総走行距離 2234キロ